サンゴ問題

サンゴ問題記事一覧

人間にとっては迷惑でしかない台風ですが、サンゴにとっては救世主のような存在です。というのもサンゴは水温変化に敏感な動物で、水温が高すぎたり低すぎる状態が長期間続くと「白化」してしまいます。白化というのはサンゴに光合成産物を供給してくれる褐虫藻が、体内からいなくなった状態のこと。褐虫藻がいなくても少しの間は生きていられますが、長期化すれば生命活動を維持出来ず死んでしまいます。※関連記事:サンゴの白化...

サンゴといっても種類は色々ですが、一般によく知られている「サンゴ礁を形成するタイプ」は造礁サンゴと呼ばれ、温暖で水深20〜30mほどの浅海に生息しています。造礁サンゴは、体内に褐虫藻と呼ばれる藻類を共生させ、光合成産物の供給を受け生育ます。さらに自身で捕食も行なうので、成長速度が速く、環境さえ安定していれば非常に長生きする動物です。しかしその反面水質汚染・水温上昇など環境変化に弱く、逝く時は本当に...

地球温暖化で沖縄のサンゴ礁がピンチ!というニュースは誰でも1度は目にしたことがあるかと思います。でも具体的に地球温暖化で何がサンゴ礁にとってまずいのか、その繋がりまでは今一よくわからないという人も多いのではないでしょうか。そこで今回は地球温暖化によりどうしてサンゴが脅かされるのか、その理由を解説したいと思います。サンゴ礁とはサンゴというのは刺胞動物門に属する動物です。サンゴにも色々な種類がいて、そ...

サンゴ礁の生育環境にある以外な動物が悪影響を与えている、というニュースが出てきました。・サンゴ礁救うにはネズミを駆除すべき=英研究者ら・離島でネズミが増えると海鳥を襲い、サンゴや魚群の生育にも影響する:研究結果・世界のサンゴ礁、気候変動に加えネズミによる被害も深刻=英研究サンゴ礁が脅かされる原因として、温暖化、水質汚染、乱獲などは良く挙げられることですが、ネズミというのはあまり聞きませんよね。もち...

温暖化による水温上昇や生活用水流出により水質汚染でサンゴの白化が進行することは有名ですが、最近サンゴの生育を脅かす新たな要因が発見されました。プラスチックゴミが砕けるなどして出来る「マイクロプラスチック」が、サンゴに付着して病原菌が発生し、白化が進行しているとのことです。マイクロプラスチックの有害性マイクロプラスチックは大きさ0.1 mmから1 mmで、海岸付近の浅海から沖の深海まで幅広く存在しま...

深海に生息する八射サンゴは、石灰質の綿密な骨格を持ち、宝石として利用されます。その為宝石サンゴとも呼ばれ、もともと「珊瑚(サンゴ)」といえばこの宝石サンゴを指す呼称でした。日本ではダイヤモンドやルビーなど鉱物の宝石に乏しい分、古来より真珠に並ぶ七宝として珍重されています。アカサンゴ、シロサンゴ、モモイロサンゴなどの宝石が高値で取引されており、密漁者による乱獲が問題になっているほどです。宝石サンゴの...

サンゴにも多種多様な種類がいますが、その綿密な骨格が加工され、宝石として利用される「八射サンゴ」という種が存在します。別名「宝石サンゴ」とも呼ばれ、もともと「珊瑚(サンゴ)」といえばこの宝石サンゴを指す呼称でした。日本で宝石サンゴの産地として有名なのは高知県です。全国の9割の宝石サンゴは高知県産となっています。造礁サンゴとは別近年温暖化や環境汚染による白化が問題になっているサンゴというのは、比較的...

サンゴの生息域は海洋面積の1%程度に過ぎませんが、全海洋生物の25%がサンゴを取り巻く環境に依存し暮らしています。近年サンゴの保全がさかんに叫ばれるのは、サンゴ礁が死滅することで生態系が計り知れないダメージを受ける為です。それは人間にまで波及します。サンゴにダメージを与える要因として、温暖化による水温上昇や、生活排水による水質汚染などはよく挙げられることですが、最近意外な要因がオーストラリアの研究...

サンゴの食害問題については、オニヒトデが最も有名だと思いますが、近年貝による食害も注目を集めるようになっています。サンゴを食べる貝にはヒメシロレイシガイダマシシロレイシガイダマシなどがいます。これらの貝は、大きさ1〜3cm程度の小型の巻貝です。しかし小さくても、時折大量発生を起こし、サンゴ群衆に大ダメージを与えてることでも知られています。貝の食害にあったサンゴは白化してしまい、さらに貝はサンゴに卵...

サンゴというのはクラゲやイソギンチャクと同じ刺胞動物です。刺胞動物というのは、触手に「刺胞」と呼ばれる、毒針を内包した細胞を持つ動物のことです。綺麗なサンゴほど毒性の強い刺胞を持つ傾向にあり、シュノーケリングやダイビング中にこの毒の被害に合う事例は少なくありません。サンゴに触ることで皮膚に痛みや痒みが出て、酷くかぶれる病状をサンゴ皮膚炎といいます。サンゴ皮膚炎の症状サンゴで擦りむくなどして、傷口か...

【サンゴの水質浄化作用の仕組みって?】でも解説している通り、サンゴが海洋生態系で果たす役割は非常に大きいです。温暖化などでサンゴの白化が問題になっている昨今、保全に力を入れている沖縄で、綺麗なサンゴを見つけたからと行って持ち帰るのはNGです。旅行などで記念に…という人は多いですが、沖縄県漁業調整規則では海中に自生しているもの。原型をとどめた死骸・骨格。折れて海中に落ちているもの。原型を止め浜辺に転...

ビーチでは、多くの人が強い日光による日焼け防止の為に、日焼け止めを肌に塗りますよね。日焼け止めには紫外線を吸収する効果がある、これを塗ることで紫外線による肌荒れやシミを防ぐことができます。日焼け止めに含まれるサンゴに有害な成分しかし日焼け止めには、パラベン、桂皮酸エステル、ベンゾフェノン(オキシベンゾン)、オクティノクセイトなどの成分が含まれています。これらの成分は、サンゴと相利共生関係にある褐虫...

サンゴは海洋面積の1%程度にもかかわらず、全海洋生物の実に4分の1はサンゴ礁に依存して暮らしています。サンゴの中でも浅海に暮らす造礁サンゴは、光合成で得たエネルギーなどから自身の下に石灰質を作り出し、それが積み重なることでサンゴ礁を形成します。このサンゴ礁は海洋生態系において非常に重要な役割を果たしています。サンゴ礁の役割サンゴ礁の複雑な地形は、多種多様な生物の繁殖や安息の場となっている。サンゴ礁...

サンゴが生態系で果たす超重要な役割について、このサイトではしつこいほど紹介しています。もしも今後なんら状況が改善することなく、むしろ悪化してしまい、サンゴが死滅してしまった場合、地球や人類に起こることを箇条書きにしてまとめたいと思います。もしもサンゴが死滅してしまったら…?サンゴ礁に依存して生きる全海洋生物の25%の大量絶滅が起こる。海水の二酸化炭素濃度が増え、海水温が上昇し、温暖化を進行させる。...

「地球温暖化で海水温が上昇し、環境ストレスによりサンゴの白化が進んでいる」という話はわりと知られている話ですが、温暖化によりサンゴが受けるダメージは高水温によるものだけではありません。温暖化による「海洋酸性化」と呼ばれる現象も同じくらい深刻な問題です。海洋酸性化とは地球温暖化で大気中に二酸化炭素が増えると、海洋に溶け込む二酸化炭素も増えます。すなわち海のアルカリ性が弱まり酸性化が進むことになります...

オニヒトデは棘皮(きょくひ)動物門ヒトデ綱オニヒトデ科に属する動物で、サンゴ礁に生息し、成体がサンゴの軟らかいポリプを溶かして食べて枯死させることで有名です。一時期このオニヒトデが大量発生したことで、オーストラリア、ミクロネシア、沖縄のサンゴ群衆が壊滅的な被害を受けました。サンゴの食害問題としてメディアでさかんに取り上げられ、その名が知らしめる結果となりました。本来有害ではないオニヒトデは本来有害...

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