サンゴ礁で怪我!かゆみや晴れが続く方へ【サンゴ皮膚炎の治療・薬】
サンゴというのはクラゲやイソギンチャクと同じ刺胞動物です。
刺胞動物というのは、触手に「刺胞」と呼ばれる、毒針を内包した細胞を持つ動物のことです。
綺麗なサンゴほど毒性の強い刺胞を持つ傾向にあり、シュノーケリングやダイビング中にこの毒の被害に合う事例は少なくありません。
サンゴに触ることで皮膚に痛みや痒みが出て、酷くかぶれる病状をサンゴ皮膚炎といいます。
サンゴ皮膚炎の症状
サンゴで擦りむくなどして、傷口から毒のある刺胞が皮膚から入り込むと、患部にフジツボのようは発疹が現われ、激しい痛みや痒みに襲われます。
痛みや痒みの強さは蚊に刺されの比ではなく、何より症状が長引くのが厄介です。
痛みや痒み自体は、きちんと治療すれば1ヶ月程度で引きますが、シミのような傷跡は何ヶ月も残ります。
サンゴ皮膚炎の治療
ステロイド軟膏やかゆみ止め(抗ヒスタミン薬)の内服が一般的です。
サンゴ皮膚炎の応急処置
不注意でサンゴに触れてしまったら、すぐに傷口を綺麗な海水で洗いましょう。サンゴ皮膚炎で真水を使用するのはNGです。
初日などは夜眠れないくらい痒みに襲われますが、患部を氷などで冷やせば、いくぶんかまぎれます。
サンゴ皮膚炎の予防
気を付けていても触ってしまうことはありますから、サンゴが生息する海域に潜る場合は、ウェットスーツやラッシュガード、マリンシューズなどで肌を守りましょう。
またサンゴに限らず、海の中の生物にはできるだけ触らないようにしましょう。