宝石サンゴも乱獲・密猟で絶滅危惧種に?対策は?

宝石サンゴも乱獲・密猟で絶滅危惧種に?対策は?

サンゴにも多種多様な種類がいますが、その綿密な骨格が加工され、宝石として利用される「八射サンゴ」という種が存在します。

 

別名「宝石サンゴ」とも呼ばれ、もともと「珊瑚(サンゴ)」といえばこの宝石サンゴを指す呼称でした。

 

日本で宝石サンゴの産地として有名なのは高知県です。全国の9割の宝石サンゴは高知県産となっています。

 

造礁サンゴとは別

近年温暖化や環境汚染による白化が問題になっているサンゴというのは、比較的浅い海にすむ造礁サンゴと呼ばれる種で、こちらは宝石サンゴとは別です。

 

宝石サンゴはほぼ例外なく深度数百〜数千メートルの深海に生息していて、気候変動による影響は浅海性の造礁サンゴほど大きくありません。

 

宝石サンゴの乱獲問題とは

気候変動による絶滅の懸念は薄いものの、宝石としての希少価値から、業者による乱獲を原因とした絶滅が危ぶまれています。

 

アカサンゴ、モモイロサンゴ、シロサンゴ、ミッドサンゴ4種はすでに絶滅危惧種に指定されています。

 

業者の大規模な乱獲により、周辺海域が砂漠化する事態に発展することもあり、火急な対策が求められます。

 

宝石サンゴを守る対策とは

密猟に対しては罰金額の大幅増額など取り締まり強化、正当な漁業業者に対しても採取方法の規制や禁漁期間の設定など、宝石サンゴを守る為のあらゆる対策が行なわれています。

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