ネズミが増えてサンゴが絶滅!?どう関係が?
サンゴ礁の生育環境にある以外な動物が悪影響を与えている、というニュースが出てきました。
・サンゴ礁救うにはネズミを駆除すべき=英研究者ら
・離島でネズミが増えると海鳥を襲い、サンゴや魚群の生育にも影響する:研究結果
・世界のサンゴ礁、気候変動に加えネズミによる被害も深刻=英研究
サンゴ礁が脅かされる原因として、温暖化、水質汚染、乱獲などは良く挙げられることですが、ネズミというのはあまり聞きませんよね。
もちろんネズミは陸上性なので、海中にいるサンゴ礁に直接危害を加えるわけではありません。ではどうしてネズミの存在がサンゴ礁を脅かすのでしょう。
海鳥とサンゴ礁の関係
海鳥の糞には植物の肥料となる窒素が豊富に含まれています。
離島に生息し、植物プランクトンと相利共生の関係にあるサンゴは、海鳥が海に落とす糞の栄養を頼りに生育しています。
その為海鳥の生存を脅かすネズミは、間接的にサンゴに悪影響を与えている、と英ランカスター大学の研究チームが見解を出しているのです。
海鳥とネズミの関係
同研究チームが、海鳥とネズミの関係について調査を行なったのはインド洋中央に位置するチャゴス諸島。
雑食性のネズミが海鳥の雛や卵を襲ってしまう為、ネズミがいる島とネズミがいない島では海鳥の数750倍の差があるそうです。
ネズミがたくさんいる島には、サンゴ礁の栄養となる糞を落とす海鳥が全くいない為、生態系が大きなダメージを受けるとしています。
現在600の島で外来種のネズミの駆除が行なわれているようですが、駆除の対象は在来種ではなく、外からきた外来種です。
ただこれいくら生態系を守るためとはいえネズミは可哀想ですよね。
人間に勝手に連れ込まれて、生きていかなければならない場所で必死に生きているだけなわけですから。
それでやっぱり迷惑だから死んでくれってやっぱネズミからすれば理不尽極まりないことです。