サンゴの利用

サンゴの利用記事一覧

サンゴって食べられるの?という質問はよく頂きます。サンゴも魚と同じ海産生物ですし、海藻っぽいところもありますし、食べられなくもなさそうですよね。しかしサンゴは、宝石としては古くから珍重されてきたものの、食用としては全く見向きもされていません。珍味としてすら話題になることがありません。その理由は以下の3つが大きいでしょう。毒があるサンゴというのはクラゲやイソギンチャクと同じ刺胞動物、触手に「刺胞」と...

おそらく多くの人がイメージするサンゴというのは、海岸でサンゴ礁を形成し、多種多様な海洋生物に周りを囲まれる造礁サンゴだと思います。しかしサンゴにも色々な種類がいて、例えば八射サンゴ(俗に宝石サンゴ)と呼ばれる種は、深度数百mという深海にも生息しています。この両者は同じサンゴの仲間ですが、生態的には大きく異なります。宝石サンゴの特徴共生関係造礁サンゴのように褐虫藻と共生せず、光の届かない場所でひっそ...

宝石として加工されるサンゴの種類は以下の通りです。それぞれの特徴や産地などについて紹介していきます。アカサンゴ赤い骨軸を持ったサンゴ。四国、九州、小笠原諸島付近に分布し、深度100〜300mの深海に生息する。高さは30〜50cm。モモイロサンゴオレンジに近い桃色の骨軸を持ったサンゴ。優しい色合いから人気。最も高価なサンゴとして知られる。南シナ海に分布。シロサンゴ白い骨軸を持ったサンゴ。清楚な印象か...

サンゴの硬度は人間の歯と同程度なので、簡単に傷がつき衝撃にも弱いです。また生物由来の成分で出来ているので、特定の化学物質や熱にも弱いです。鉱物由来の宝石よりも、色々と気を使わなくてはならないことが多いので、メンテナンス方法については購入前に把握しておくようにしましょう。艶出しについてサンゴも長期間使っているとだんだんと光沢が薄れてきます。しかしサンゴのモース硬度は3.5程度と軟らかいので、下手な研...

サンゴの宝石は生物由来の成分で出来ているので、鉱物由来の宝石よりも、気を使う部分が多いです。特に宝石が汚れてしまった場合、真っ先に思いつくのが水洗いですが、サンゴの宝石も水洗いしてしまっても大丈夫なのでしょうか。水洗いについて注意点水洗いするのは問題ないのですが、注意すべきことが何点かあります。熱水を使わない。洗剤を使わない。ということです。熱水を使わないサンゴの宝石を洗う時熱水を使うと、表面の研...

サンゴの成分は生物由来の炭酸カルシウムです。なので時間の経過とともに、表面が酸化していき、艶・光沢をうしなっていきます。長い間使わなかったサンゴの宝石、久々にタンスの中から取りだしたら、白くくすんでいた!なんてことはよくある話です。しかし安心してください。研き直しを行なえば再び艶・光沢を蘇らせることができます。艶・光沢を取り戻すには注意してほしいのはサンゴのモース硬度3.5と、人間の歯と同程度に軟...

今ではサンゴと聞けば、海岸で巨大なサンゴ礁を形成するサンゴをイメージする人が多いと思います。しかし昔はサンゴといえば、深海に生息している宝石サンゴのことをイメージする人が多かったことをご存じでしょうか。宝石サンゴは学術的には八射サンゴといい、綿密な骨格を持つ為、彫刻・研磨されたものが宝飾品として利用されています。日本はダイヤモンド、ルビー、サファイアなどの鉱物資源に乏しい分、島国の特性を活かし海産...

日本はダイヤモンド、ルビー、サファイアなどの陸産の宝石に乏しい分、島国の特性を活かし、海産の宝石の産出に力を入れてきました。海産の宝石とはつまり、貝から取れる真珠や、サンゴの綿密な骨格のことです。サンゴの骨格は研磨すると美しい艶が出て、硬度も軟らかいので様々な形状に加工しやすく、宝飾品として人気があります。宝石サンゴの産地として有名なのは?宝石サンゴの産地の筆頭として挙げられるのは高知県で、全国の...

沖縄本島特有の言葉に、「うちなーぐち」「沖縄語」「しまくとぅば」と呼ばれるものがあります。いわば沖縄の方言ですね。現代の生活の中で使われることはほとんどなく、意味を理解できない世代が増えていますが、近年は沖縄県民のアイデンティティとしてSNSやブログを駆使し、積極的に広めていこうという流れになっています。そこで今回は沖縄の重要な観光資源でもあり、海産資源でもあるサンゴにまつわる方言を紹介したいと思...

海岸沿いに生息するイシサンゴ目、俗にハードコーラルと呼ばれるサンゴは死ぬとポリプと共肉が腐敗して硬い骨格だけが残ります。浜辺に打ち上げられた骨格を持ち帰り置物として飾る人も少なくありません。本来サンゴの骨であっても資源保全規定から持ち帰りは禁じられているのですが、(詳細はサンゴ 持ち帰りは違法?死骸でもだめ?にて)個人で遊びで訪れた海岸で、骨の欠片を少しくらい持ち帰る行為は黙認されています。サンゴ...

主に深海性のサンゴは骨格が非常に綿密で、それを加工したものは宝石として世界中で需要があります。日本でも古来より、島国の特性を活かし海産の宝石サンゴの産出に力を入れてきました。日本で広く普及した仏教の影響もあります。仏教において貴重とされる七種の宝のことを「七宝(しっぽう)」といいますが、その1つにサンゴの宝石が入っているのです。七宝一覧7種の宝は経典によって微妙に異なります。シャコはシャコガイの殻...

海で囲まれた日本では、海産の宝石サンゴは産出しやすく、古来より貴重な海産資源として珍重されてきました。特に高知県の土佐湾は世界屈指の宝石サンゴ産出量を誇り、深みのある赤が印象的な「血赤サンゴ」は世界的に人気がある日本産珊瑚です。19世紀に日本が開国して以降、土佐(現・高知県)にはイタリアの商人が続々と血赤サンゴの買い付けにやってきて、西洋で「トサ」の名で普及するようになりました。ギリシア神話におけ...

サンゴの骨格の主成分は炭酸カルシウム(CaCO3=石灰)です。サンゴが光合成で得たエネルギーで、海水中のカルシウムイオン(Ca2+)と重炭酸イオン(HCO3-)を取り込むことで作り出しています。サンゴが生態系や我々人間の経済活動にもたらす恩恵の大半はこの炭酸カルシウムに由来しているといって過言ではありません。そこで今回は炭酸カルシウム特集ということで、炭酸カルシウムの特徴やら効果やら様々なことを紹...

沖縄は「うるま」「うるまの島」とも呼ばれていることはご存じでしょうか。この呼称は沖縄が多数のサンゴに囲まれた島であることに由来しています。沖縄方言ではうる=サンゴま=島という意味であり、サンゴ(うる)の島(ま)ということで「うるま」と呼ばれるようになったのです。もう1つの別称「琉球」について沖縄の別名としては「琉球(りゅうきゅう)」のほうが知られているかもしれませんね。琉球というのは元々中国が沖縄...

誕生石とは、1月から12月までの各月にちなむ宝石のことです。自分の生まれた月の宝石を身につけると、なんらかの加護があると信じられています。そしてサンゴ(コーラル)は3月の誕生石です。誕生石が含む意味のことを石言葉ともいいますが、サンゴの石言葉は「 沈着(ちんちゃく)/勇敢(ゆうかん)/聡明(そうめい)」とされています。サンゴの誕生石の効果妊婦のお守りイタリアでは赤色のサンゴは、女性が持っていた場合...

アフリカサンゴとは、多孔質、つまり表面に穴がたくさん空いているサンゴのことで、別名スポンジサンゴとも呼ばれています。生態生物としてはイソバナと呼ばれ、刺胞動物門花虫綱八放サンゴ亜綱ヤギ目イソバナ科のサンゴです。色は個体によって黄色、赤色、橙色など違いがありますが、いずれも綺麗な色をしています。アフリカサンゴとも呼ばれるものの、実はアフリカではなく日本の固有種です。本州中部?九州南部の水深10〜50...

モモイロサンゴとは、オレンジに近い桃色の骨軸を持ったサンゴです。紀伊半島沖,高知県沖,五島列島,小笠原諸島,タイワン(台湾)近海の200〜300m深海に生息しています。品質はアカサンゴ、シロサンゴより優れるとして、最も高価なサンゴとして知られています。日本では1800年頃土佐藩で初めて採取されたといわれています。その希少性から民間人の所持や売買が禁じられ、藩が独占所持し、外交などに利用していたよう...

アカサンゴ(レッドコーラル)とは赤い骨軸を持った宝石サンゴです。四国、九州、小笠原諸島付近の水深100〜300m深海に生息します。綿密で強固な骨軸は宝飾品として利用され、シロサンゴ、モモイロサンゴに並び珍重されています。赤色は先端方向へしだいに淡くなり、骨軸の中心部は白くなっています。アカサンゴの意味古来より、血のような赤い色から妊婦の厄除けとして利用されてきました。不妊予防や妊娠のお守りとしてア...

白珊瑚(ホワイトコーラル)とは、白い骨軸を持ったサンゴのことです。アカサンゴやモモイロサンゴと並び、宝石として高い価値があります。品質としての価値は他2つより劣るものの、磨き上げると白く美しい光沢を見せる為、清楚な印象を与える服飾品(ネックレスやイヤリングなど)として人気があります。白珊瑚の生態刺胞動物門花虫綱八放サンゴ亜綱ヤギ目サンゴ科の動物で、南シナ海に分布しています。アカサンゴやモモイロサン...

page top