仏教における七宝の1つであるサンゴの効果

仏教における七宝の1つであるサンゴの効果

主に深海性のサンゴは骨格が非常に綿密で、それを加工したものは宝石として世界中で需要があります。日本でも古来より、島国の特性を活かし海産の宝石サンゴの産出に力を入れてきました。

 

日本で広く普及した仏教の影響もあります。仏教において貴重とされる七種の宝のことを「七宝(しっぽう)」といいますが、その1つにサンゴの宝石が入っているのです。

 

七宝一覧

7種の宝は経典によって微妙に異なります。シャコはシャコガイの殻のことを指しますが、白系のサンゴのことを指す場合もあります。

 

『無量寿経』での七宝
金、銀、瑠璃(るり)、シャコ、瑪瑙(めのう)、玻璃(はり)、珊瑚(さんご)、

 

『法華経』での七宝
金、銀、瑠璃(るり)、シャコ、瑪瑙(めのう)、真珠(しんじゅ)、?瑰(まいかい)

 

『阿弥陀経』での七宝
金、銀、瑠璃(るり)、シャコ、瑪瑙(めのう)、玻?(はり)、赤珠(しやくしゆ)

 

宝石サンゴの効果

古来より、宝石サンゴには魔除けや厄除けなど呪術的効果があると信じられています。その希少性や神秘性から非常に価値の高いものとして、護符・貨幣・治療・肥料・祈願など様々な用途に使われました。

 

海の神秘として、漁師や船乗りなど海で仕事をする者たちのお守りとして利用されることも多かったです。

 

また宝石サンゴには様々な赤やピンク、白やオレンジなど様々な色があって、色によってそれぞれ違った効能があるとされています。

 

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