宝石サンゴの産地として有名なのは?

宝石サンゴの産地として有名なのは?

日本はダイヤモンド、ルビー、サファイアなどの陸産の宝石に乏しい分、島国の特性を活かし、海産の宝石の産出に力を入れてきました。

 

海産の宝石とはつまり、貝から取れる真珠や、サンゴの綿密な骨格のことです。

 

サンゴの骨格は研磨すると美しい艶が出て、硬度も軟らかいので様々な形状に加工しやすく、宝飾品として人気があります。

 

宝石サンゴの産地として有名なのは?

宝石サンゴの産地の筆頭として挙げられるのは高知県で、全国の9割の宝石サンゴは高知県産です。

 

高知県が面する土佐湾はサンゴが豊富に採取でき、古来より卓越した加工技術が伝わっていることから、全国の8割のサンゴ業者は高知県に集まっているのです。

 

主な産出品は鮮やかな赤みを持つアカサンゴで、宝石になったものは「血赤サンゴ」「土佐サンゴ」、海外では「トサ」と呼ばれ人気があります。

 

土佐国(現・高知県)の記録資料によれば、19世紀に高知県月灘沖で漁師がたまたまサンゴを引き上げたのが始まりで、そこから漁業と兼業でサンゴの採取が行なわれるようになったようです。

 

なお当時は一般人は所持や販売が許されず、藩が独占所持していたそうです。

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