宝石サンゴの手入れ・メンテナンス方法まとめ

宝石サンゴの手入れ・メンテナンス方法まとめ

サンゴの硬度は人間の歯と同程度なので、簡単に傷がつき衝撃にも弱いです。また生物由来の成分で出来ているので、特定の化学物質や熱にも弱いです。

 

鉱物由来の宝石よりも、色々と気を使わなくてはならないことが多いので、メンテナンス方法については購入前に把握しておくようにしましょう。

 

艶出しについて

サンゴも長期間使っているとだんだんと光沢が薄れてきます。しかしサンゴのモース硬度は3.5程度と軟らかいので、下手な研磨剤では逆に傷がついてしまいます。

 

そこで自分で研き直しをするのなら、ポリマールを使用することをおすすめします。ポリマールは艶出し用の布で、超微粒子の研磨剤や艶出しワックスが含まれています。素人でも簡単に汚れを落とし、光沢を蘇らせることができます。

 

保管方法について

宝石箱にしまうのなら、他の硬度の高い宝石やその金具などにぶつかって傷がつくのを防ぐ為、小袋に入れたり、仕切りをするなどして個別に保管しておきましょう。

 

またサンゴ表面を変色させるそれのある防虫剤などと一緒には保管しないようにしてください。直射日光の当たらない場所で保管しましょう。

 

水洗い後なら、水分をしっかり拭き取ったあと、2〜3時間乾燥させてから保管するようにしまましょう。乾かす時にはドライヤーなどは使わないようにしてください。

 

水洗いについて

軽く常温の流水で洗い流すくらいなら問題ありません。ただ研磨剤を溶かしツヤを損なう恐れのある熱水はNGです。サンゴの主成分炭酸カルシウムは酸性のものに弱いですので、酸性の洗剤を使うのもNGです。

 

アルコールを使用するのは問題ありません。アルコールで拭いて、水洗いして、十分乾燥させ、個別に密封させて保存するのが理想です。

 

使用中について

薬剤のあるプールや洗剤やお湯のある風呂に入る時は必ず外しておきましょう。

 

高温にも弱く、ヒビが入ったりするので、暑い日に車の中に置き忘れたり、調理の時に身につけたり、暖房器具の熱にあたらないようにしましょう。

 

使用後について

サンゴの主成分炭酸カルシウムは酸性に弱いです。女性なら多くが化粧品や香水をつけるでしょうし、夏は汗ばむでしょう。これらは酸性で、放置しておくとサンゴを変色させるので、使用後はしっかり拭き取る癖をつけておきましょう。

 

拭き方について

サンゴの硬度は人間の歯と同程度と軟らかいので、硬い布でごしごしやると傷ついてしまいます。拭くときは、メガネ拭きのような柔らかい布や、綿棒を使い丁寧に優しく拭いてあげましょう。

 

 

以上が個人で最低限実戦可能な、宝石サンゴのメンテナンス方法です。これでも汚れが落ちない、光沢が鈍い、変色が起こってしまった…というは、無理に自分で直そうとせず、サンゴ専門店で研き直しをしてもらうようにしてください。。

 

またサンゴの耐酸強度を高めるPS加工、LSC加工というものもあり、メンテナンスが圧倒的に楽になるので、多少の加工をすることに抵抗がなければやってもらうことをおすすめします。

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