サンゴ礁

サンゴ礁記事一覧

サンゴとサンゴ礁の違いは簡単にいえば、生物か地形かの違いです。サンゴとは刺胞動物門の動物の名前で、サンゴ礁とはサンゴにより形成された地形の名前です。以下で詳しく解説していきます。サンゴとはサンゴは刺胞動物門の動物で、分類的にはクラゲの仲間です。イソギンチャクに似たポリプと呼ばれる小個体から形成されています。サンゴの中にも色々な種類がいますが、主にサンゴ礁を形成するのは、体内に褐虫藻と呼ばれる藻類を...

サンゴ礁とはサンゴが形成する石灰質の地形である、という解説を【サンゴとサンゴ礁の違いを簡単に解説】にてさせて頂きました。今回はその地形の分類についてです。サンゴ礁はその発達段階の地形により、大きく裾礁(きょしょう)、堡礁(ほしょう)、環礁(かんしょう)の3つに分けることができます。裾礁(きょしょう)発達初期段階のサンゴ礁で、海岸部に接して発達したサンゴ礁のことです。島の裾(すそ)を縁取るように形成...

サンゴ礁は裾礁⇒堡礁⇒環礁という3段階を経て発達していきます。【サンゴ礁の地形の種類】ではそれぞれの地形の特徴を紹介しましたが、今回はその変化の過程を紹介したいと思います。1.裾礁ができるまで※裾礁の特徴…海岸部に接するように形成された状態。サンゴの卵は受精すると数日でプラヌラ幼生となって海中を漂い、島の縁部分に接した、極めて浅い海に着床します。そこで植物プランクトンなどを取り込みながら成長し、ポ...

サンゴ礁が形成する山のような地形は、外からの波をせき止める防波堤の役割も果たす為、礁と陸地に挟まれた海域は非常に穏やかなものです。そしてサンゴは海の水質を保ったり、海中のCO2濃度を保ったりしてくれているので、大小様々な生物にとってストレスなく健康的に過ごしやすい環境となっています。ただ健やかな場所というだけでなく、サンゴ礁が作る複雑な地形は、小型生物の絶好の隠れ家でもあり、大型生物の絶好の狩り場...

サンゴ礁には多種多様な生物が生息しています。特に波が穏やかなで浅い礁池では、ちょっと手を伸ばせば届く場所に、カラフルな魚がたくさんおり、テンションが上がります。しかしそのテンションに任せてサンゴ礁に生息する動物にうかつに手を触れないようにしてください。サンゴやその周辺にいる生物には棘や毒を持つ危険な生物も多く、中には命にかかわるほど強い毒を持つものもいます。クラゲサンゴ礁の波が穏やかな海域には、ふ...

世界のサンゴ礁の総面積は60万km2です。そのほとんどは赤道付近の暖かい海域に分布しています。60万km2という数字は、海洋面積の1%、地球表面の0.1%に過ぎませんが、このわずかな空間に全海洋生物の25%が依存して生きているのです。世界最大の面積のサンゴ礁世界で最も広大な面積を持つサンゴ礁は、オーストラリアの北東岸に広がるグレート・バリア・リーフです。2600km(1,600マイル)を超える長さ...

サンゴまず島(陸地)の海岸部に接する極浅い部分に着床し、成長していきます。そして成長とともに自身の下に石灰質を形成・積み重ねていき、たくさんのサンゴ群衆がそれを行なうことで地形が出来上がります。これがいわゆるサンゴ礁と呼ばれるものです。サンゴ礁が天然の防波堤になる?サンゴは光合成により成長するので、光の届きやすい海面に向かってせり上がるように成長していきます。それと同時にせり上がるように形成された...

サンゴ礁は海洋面積の1%程度にもかかわらず、全海洋生物の25%はサンゴ礁に依存して暮らしています。サンゴは動物でありながら植物のような特徴も併せ持つ為、「海の森」といわれ、陸上における森と近い役割を果たしている為です。陸上の生物圏が森を中心になり立っているように、海の生物圏もサンゴ礁を中心になり立っているのです。サンゴ礁の役割とはサンゴ礁が多種多様な生物で賑わっているのは、サンゴ礁をとりまく以下の...

サンゴ礁は生物多様性の要です。サンゴ礁は全海洋面積の1%程度を占めるに過ぎませんが、そのわずか1%に海洋生物の25%が依存して生きているのです。【生態系におけるサンゴ礁の役割や影響】で解説した通り、サンゴ礁が果たす役割は非常に大きく、サンゴ礁とは小型生物の絶好の隠れ家でもあり大型生物の絶好の狩り場でもあり大小様々な生物の繁殖の場でもあり藻類が光合成を行なう絶好の浅瀬でもあり様々な目的で様々な生物が...

サンゴ礁はサンゴが生み出す石灰質が積み重なることで形成される地形のことです。サンゴ礁は海面上昇や島の沈降で裾礁⇒堡礁⇒環礁と形態を変えていきます。裾礁礁が陸地の海岸に接するように形成された状態。堡礁海面上昇もしくは島の沈降で、礁と陸の間に水深の深い海(礁湖:ラグーン)ができる。環礁海面上昇もしくは島の沈降がさらに進み、陸地が水面下に完全に沈んで、礁に囲まれた礁湖のみが残った状態。今回はこのうちの環...

サンゴにも色々な種類がいますが、サンゴ礁を形成するタイプのサンゴは造礁サンゴといいます。造礁サンゴは体内で褐虫藻という単細胞藻類と共生しており、褐虫藻の光合成産物を取入れることで、生命活動に必要なエネルギーの大部分を補っています。造礁サンゴは海水中のカルシウムを固着させ石灰質を自身の下に次々積み重ねていく性質があります。サンゴ礁とは、サンゴ群衆が石灰質を積み重ねることで形成された地形のことです。造...

世界で最も広大な面積を持つサンゴ礁は、オーストラリアの北東岸に広がるグレート・バリア・リーフです。2600km(1,600マイル)を超える長さで、総面積は34万km2以上にもなります。世界のサンゴ礁の総面積は60万km2なので、グレート・バリア・リーフには世界の大半のサンゴ礁が集中していることになります。世界の生物多様性を支える場所の1つとして1981年には世界自然遺産に登録されています。グレート...

世界最大のサンゴ礁グレートバリアリーフの特徴を紹介しています。場所オーストラリアの北東岸に位置し、南緯10度〜24度にかけて広がっています。面積総面積は34万km2以上で、日本列島の面積とほぼ同じです。世界のサンゴ礁の約半分を占めており、宇宙空間からも確認できるほどの大きさです。生物が作り出した単一の構造物としては最大を誇ります。島・暗礁2600km(1,600マイル)を長さで、2,900以上の暗...

サンゴ礁を形成する造礁サンゴは、水温25〜28℃が適温で、綺麗な海水を好みます。そして光合成をするため、日光が届く浅い海に生息しています。よってサンゴ礁が多くなるのは、この条件を満たす日射量の多い赤道域の温暖な海域ということになり、主に熱帯、亜熱帯にある島国と大陸の近くに分布します。島の多い太平洋には特に多いです。日本・沖縄日本の沖縄は世界的にもサンゴ礁が発達している場所として知られます。沖縄は日...

沖縄県の宮古島には「八重干瀬(やびじ)」と呼ばれる日本最大級の卓上サンゴ礁群があり、天然記念物に指定されています。面積宮古島北方の池間島の北約5〜22kmに位置し、南北約17km、東西約6.5kmにわたって広がっています。宮古島の面積の10%にも及び、海面下に沈んでいる暗礁や礁斜面まで含めれば30%以上にも達するといわれています。構成8つの大きなサンゴ礁(主ビシ、大ビシ)と、小さなサンゴ礁(属ビシ...

沖縄県の石垣島と西表島の間には、日本最大のサンゴ礁「石西礁湖(せきせいしょうこ)」が存在します。東西約20km、南北約15kmにわたって広がっており、ここには400種にも及ぶ造礁サンゴとそれに依存して暮らす多様な生物が生息しています。名前は石垣島の「石」と、西表島の「西」をとって名付けられました。保護区に指定石西礁湖は周辺海域の生物多様性の中心地で、1972年5月15日にはこの海域は西表国立公園に...

日本におけるサンゴ礁観光で有名なおすすめスポットを紹介しています。石垣島・西表島沖縄県の石垣島と西表島の間には、国内最大のサンゴ礁「石西礁湖(せきせいしょうこ)」が存在します。生息する造礁サンゴは400種にもおよび、周辺海域の生物多様性の核となっています。小笠原諸島東京都特別区の南南東約1,000kmの太平洋上の島々です。世界自然遺産に登録されており、島の海岸にはサンゴが多数生息しています。発達し...

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