石西礁湖とは?白化の原因は?
沖縄県の石垣島と西表島の間には、日本最大のサンゴ礁「石西礁湖(せきせいしょうこ)」が存在します。
東西約20km、南北約15kmにわたって広がっており、ここには400種にも及ぶ造礁サンゴとそれに依存して暮らす多様な生物が生息しています。
名前は石垣島の「石」と、西表島の「西」をとって名付けられました。
保護区に指定
石西礁湖は周辺海域の生物多様性の中心地で、1972年5月15日にはこの海域は西表国立公園に指定されています。資源保護の観点から無許可の人的活動は制限されています。
白化が進行!原因は?
サンゴの白化は世界的に進行していますが、環境省が2016年11〜12月に行った調査によれば、石西礁湖のサンゴは約9割が白化し、うち7割は死滅していることが明らかになりました。
温暖化による海水温の上昇、オニヒトデの大量発生、赤土流出や水質汚染など様々な原因が積み重なった結果と考えられています。
環境省は、再生のためのプロジェクトとして石西礁湖自然再生事業を進行中で、サンゴの移植などが行なわれています。