サンゴ関係の生物

サンゴ関係の生物記事一覧

サンゴ礁はサンゴの石灰質の骨格が積み重なることにより形成された地形です。サンゴ礁がつくる複雑な地形は、多種多様な生物の、隠れ家にも、繁殖の場にも、索餌の場にもなっており、生物多様性を保つ重要な役割を担っています。しかしサンゴにも色々な種類がいて、全ての種がサンゴ礁の形成に関係しているわけではありません。サンゴ礁を形成するのは体内に褐虫藻(かっちゅうそう)と呼ばれる藻類を共生させている造礁サンゴと呼...

サンゴ礁と聞けば、何となく「カラフル」なイメージが頭に浮かぶ人も多いと思います。しかし実際のサンゴ礁を見てみると、サンゴのほとんどは緑や褐色といった地味な色で、あまりカラフルとはいえません。カラフルさを演出しているのはサンゴ礁に集まる小さな熱帯魚達だと思います。サンゴ礁の複雑な地形は、あらゆる隙間に入り込める小魚達にとっては絶好の隠れ家になるのです。またサンゴ礁の海は非常に透明度が高く綺麗ですよね...

サンゴは樹木や草本、花のような形態をしているものも多く、海藻(かいそう)の仲間のようなものと認識してる人も多いかもしれません。この認識はある意味では間違っていないのですが、サンゴは刺胞動物門という分類に属する動物です。海藻は植物なので分類的には全く違う生き物です。刺胞動物の特徴とは刺胞動物にはサンゴの他に、クラゲやイソギンチャクなどが属しています。全部で7600種あまりが知られており、クラゲはヒド...

サンゴは環境問題さえなければ、温暖な海でのほほんと誰にも脅かされることなく平和に暮らしているようにも見えます。しかしサンゴもこの世に生を享けた動物として、食物連鎖の環にいます。サンゴを捕食する生物もしっかり存在しています。気候変動などでサンゴの天敵が異常発生することで、サンゴが壊滅状態になることが危惧されているのであって、サンゴの天敵自体は憎むべきものではありません。今回は環境問題とは別問題として...

サンゴ礁の礁池(イノー)の、浅いところには海草が群落のように生い茂っており、「海草藻場(かいそうもば)」と呼ばれています。様々な小型の魚類や甲殻類は、海草藻場を生活の場にしており、産卵場所や稚魚の拠り所にもなっています。また藍藻類が多いので、窒素固定が行なわれる場にもなっており、サンゴ礁の高い生産力を支えています。沖縄で見られる海草の種類ウミジグサボウアマモウミショウブ海草藻場の役割サンゴには水を...

オニヒトデは棘皮(きょくひ)動物門ヒトデ綱オニヒトデ科に属する動物です。サンゴを捕食し白化させる動物としてメディアで取り上げられるようになり有名になりました。ほぼ例外なくサンゴを食害する悪者として紹介されてしまいますが、本来のオニヒトデは、ミドリイシ類やコモンサンゴなど成長の早いサンゴを好むため、サンゴ全てを壊滅に追いやるような存在ではありませんでした。大量発生で成長の遅いサンゴまで捕食し始めると...

ブダイはスズキ目ベラ亜目ブダイ科の魚です。名前の由来には諸説あり、『武鯛』からという説…鎧をまとった武士に似ているため。『舞鯛』からという説…ヒラヒラと舞うように泳ぐため。『醜鯛』もしくは『不鯛』からという説…鯛に比べて不格好なため。などの説があります。全長30〜40cmで、大きなウロコを持ち、やや体高が高く、頭部が大きいです。オスはやや青みがかった褐色で、メスはやや赤みがかった褐色です。ブダイ科...

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