サンゴはクラゲの仲間?刺胞動物の特徴とは

サンゴはクラゲの仲間?刺胞動物の特徴とは

サンゴは樹木や草本、花のような形態をしているものも多く、海藻(かいそう)の仲間のようなものと認識してる人も多いかもしれません。

 

この認識はある意味では間違っていないのですが、サンゴは刺胞動物門という分類に属する動物です。海藻は植物なので分類的には全く違う生き物です。

 

刺胞動物の特徴とは

刺胞動物にはサンゴの他に、クラゲやイソギンチャクなどが属しています。全部で7600種あまりが知られており、クラゲはヒドロ虫綱/箱虫綱/鉢虫綱という綱に属し、サンゴやイソギンチャクは花虫綱という綱に属します。

 

刺胞動物の特徴一覧
  • 体は左右のない放射対称。
  • 脳と内臓はなく、袋のような単純な構造になっている。
  • 口の周りに触手があり、触手は刺胞と呼ばれる毒針を持つ。
  • 刺胞は100分の1から10分の1ミリ程度の小さなカプセルに入っており、刺激を受けると飛び出す。
  • 浅海から深海まで全ての海域に分布する。
  • ほとんどは海水性で、ごくわずかな種が淡水に生息する。
  • 浮遊生活をするクラゲ型と、海底の岩などに固着して生活するポリプ型がある。
  • 肛門はなく、摂食・排泄両方を口で行なう。
  • クラゲは傘を持ち、傘の下に触手が並んでいる。
  • クラゲを逆さまにした姿がサンゴやイソギンチャクのような姿になる。
  • ポリプはほぼ円筒形をしており、口の付いていない側を海底や岩に固着させる。
  • 単体と群体がある。
  • ポリプ型は無性生殖をして成長するものが多い。(サンゴはポリプが群体をなして形成されたものが多い)
  • クラゲ型とポリプ型の中間的な型に円筒形の体の側面から触手を出す型がある。(アクチヌラ)
  • 基本的に全て肉食性であり、触手を用いて狩りを行なう。
  • 藻類と共生し、藻類の光合成産物の供給を受けているものもいる。(造礁サンゴ)
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