サンゴ礁に自生する海草

サンゴ礁に自生する海草

サンゴ礁の礁池(イノー)の、浅いところには海草が群落のように生い茂っており、「海草藻場(かいそうもば)」と呼ばれています。

 

様々な小型の魚類や甲殻類は、海草藻場を生活の場にしており、産卵場所や稚魚の拠り所にもなっています。

 

また藍藻類が多いので、窒素固定が行なわれる場にもなっており、サンゴ礁の高い生産力を支えています。

 

沖縄で見られる海草の種類

  • ウミジグサ
  • ボウアマモ
  • ウミショウブ

 

海草藻場の役割

サンゴには水を浄化し、海中の酸素濃度を安定させる役割があることから、サンゴ礁の海はとても綺麗です。

 

しかしこの役割は、サンゴ礁に自生する海草も担っています。

 

海草に付着した微細な藻類が、窒素やリンなどの栄養を吸収し光合成を行なうためです。

 

海草が光合成で生成した有機物は、流れ藻として外洋や深海に運ばれ、それがまた外洋や深海の生物の栄養になります。

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