サンゴを形成するポリプとは?どんな構造?
ポリプは刺胞動物の体の構造の1つです。刺胞動物に属するサンゴは、ポリプがたくさん集まって全体を形成したもので、サンゴ本体のこともポリプと呼びます。
ポリプが単体で暮らすものは「単体サンゴ」、ポリプが増殖することで生じたクローンがより集まって群体として暮らすものは「群体サンゴ」といいます。
ポリプの特徴
- 出口のない袋状の消化管を持つ。
- 固着生活に適した形状をしている。
- 体はほぼ円筒形だが、細長いもの・平らなもの・円錐形に近いものなどバリエーションは様々。
- 円筒の片面には口があり接触や排泄を行う。
- 口の周囲には複数の触手が生えている。
- 触手により動物プランクトンなどを捕食する。
- 宝石サンゴのポリプは内部に硬質な骨格を有する。
サンゴは固着性で、居着いた場所から移動することはできません。しかし着床する前の小個体ポリプの機関は、クラゲのように水中をただよっているんです。
そして着床した後は触手を伸ばしプランクトンなどを取り込みながら成長し、大きな塊となります。これが一般にサンゴと呼ばれているものの姿ですね。