サンゴの寿命はどれくらいなの?

サンゴの寿命はどれくらいなの?

サンゴも生き物である以上、必ず死があります。しかしそれは「寿命で死ぬ」というものではなく、気候変動によるストレスや他の生物に食べられて死ぬ、という形であり、寿命で死ぬというものではありません。

 

というのもサンゴというのは、最初の個体が死んでしまっても増殖してクローンを次々と増やし拡大することができるので、半永久的に生きることができるからです。

 

だから環境さえ安定していれば、100年でも1000年でも生きますし、逆に環境が不安定なら3日で死ぬこともあり得るのです。飼育されるようなサンゴでも環境さえ良ければ、飼い主の寿命以上に生きるということです。

 

サンゴの死因

  • 海水面上昇により太陽光が届かなくなる。
  • 温暖化により水温が上昇する。
  • 寒冷化により水温が低下する。
  • 他の成長してきたサンゴに太陽光を遮られる。
  • 水質汚染。
  • オニヒトデなど天敵に捕食される。
  • 塩分濃度が低下する。

 

長寿の種

サンゴの中でもハマサンゴの仲間が最も長寿(環境ストレスに強く死ににくい)といわれています。日本の八重山に生息する直径5mほどのハマサンゴは、500〜1000年は生きていると考えられています。

 

ハマサンゴは長寿な上、世界広くに分布することから、古気候研究(過去の気候変動を研究する学問)において重宝されているようです。

 

日本最古のサンゴ

徳島県牟岐大島内湾・水深23mに生息する「千年サンゴ」は日本最古のサンゴと考えられています。

 

直径10m、高さ9mくらいの大きさで、この種の平均生育速度から推測すると1700年は生きていると考えられているのです。これもハマサンゴの仲間です。

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