サンゴの生息地・生息条件は?
サンゴには大きくわけて造礁性サンゴと非造礁性サンゴがいます。それぞれ生息地・生息条件は異なるので分けてご紹介しますね。
造礁性サンゴ
造礁性サンゴとは、体内に植物プランクトンの一種である褐虫藻を共生させているサンゴのことです。褐虫藻の光合成産物でエネルギーの大部分を補っているので、太陽光が届きやすい水深20〜30mの澄んだ浅海に生息しています。
また水温が20〜30℃くらいで安定しており、塩分濃度が30〜40パーミルくらいの場所に繁殖します。非常に気候的な制約が大きい種なので、人的要因による気候変動の影響が大きく、絶滅が危惧されています。
★生息条件まとめ
- 十分な日射量がある水域
- 光が届く浅海
- 年間通し安定した水温(20〜30℃くらい)
- 澄んだ海水
- 塩分濃度30〜40パーミル程度
非造礁性サンゴ
非造礁性サンゴとは、褐虫藻との共生を行っていないサンゴのことです。光合成を必要とせず、一条の光も届かない水深数百m〜1000mほどの深海にも生息しています。深海サンゴとも呼ばれます。
造礁性サンゴよりも生息条件の制約が少ないので、人的要因による気候変動の影響が少ない種でもあるのですが、綿密で硬質な骨格が宝石として珍重される故、こちらの場合は乱獲・密猟による絶滅が危惧されています。