サンゴも動くって本当?

サンゴも動くって本当?移動はするの?

サンゴって樹木のように枝分かれしているし、一見すると全然動かなくて、動物ではなく植物なのではと思ってしまいますよね。しかしサンゴは刺胞動物門に属する、クラゲやイソギンチャクの仲間でれっきとした動物です。

 

植物は栄養を受動的に取入れるだけですが、サンゴは自分で狩りをします。それも食虫植物のように、ただ獲物が消化器官に落っこちるのを待つというものではなく、触手を使って能動的に動物プランクトンなどの獲物を捕食するのです。

 

サンゴは一般に認識されるよりずっと動物的なのです。

 

サンゴは移動するの?

ただ動くというのを移動するかどうかという意味で解釈すれば、サンゴは固着性の生物なので、今いる場所から足で歩いたり泳いで移動するようなことはありません。

 

幼少期の時は、クラゲのように水中を漂って移動しますが、1度海底に固着したら、そのまま動かず成長し大きくなります。そして着床した場所で、触手を伸ばしプランクトンなどを取り込みながら、一生を過ごすわけです。

 

 

これは言い換えればサンゴは逃げられない動物だということなんだ。「ここの水は汚れてしまったから澄んだ場所に移動しよう…」なんてことはできないんだね。もし移動して逃げられるのならここまでサンゴの白化現象は深刻化していないと思う。逃げたくても逃げられず朽ちるのを待つしかないような不幸なサンゴを生まないよう、海を綺麗に保たないといけないね。


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