サンゴの産卵の仕組や時期は?

サンゴの産卵の仕組や時期は?

造礁サンゴは無性生殖と有性生殖両方行います。

 

無性生殖

サンゴを構成する小個体=ポリプ=サンゴ個虫が分裂・増殖しクローンを作る行為は無性生殖にあたります。サンゴが成長して大きくなるというのは、ポリプが増殖してサンゴの体積が大きくなっていることを意味します。無性生殖で増えたサンゴ虫は全て、1個体のサンゴ虫から分裂して増えたものなので、同じDNAを持つクローンということになります。

 

有性生殖

サンゴを構成する小個体=ポリプ=サンゴ個虫が卵を放出する行為は有性生殖にあたります。ただ造礁サンゴの多くは雌雄同体なので、「バンドル」と呼ばれる卵と精子がセットになったカプセルのようなものを生みます。ハンドルは水面に達すると割れて、卵と精子が放出され、他のサンゴから生み出された卵や精子と混ざり合い、受精が行われます。

 

※このバンドルの一斉放出は、沖縄では6月に見られ、バンドルに覆われた海面がピンク色に染まります。

 

受精に成功すると、受精卵は「プラネラ」と呼ばれる幼生に変態し、クラゲのように水中を漂い始めます。そしてやがて固着を見つけると、着床し、やがてサンゴ個虫に変態します。そして触手を伸ばしプランクトンなどを取り込みながら、上述した無性生殖を行い成長していくのです。

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