サンゴの骨格構造の特徴とは?

サンゴの骨格構造の特徴とは?

サンゴの骨格構造は種によって異なる特徴を持ち、それぞれ以下のような特徴があります。

 

八射サンゴの骨格構造

綿密で硬い石灰質の骨格を持っています。ほぼ例外なく深海性で、死ぬと残る硬い骨格は宝石として利用されます。宝石サンゴとも呼ばれ、日本では古来より真珠に並ぶ七宝の1つとして珍重されました。

 

軟質サンゴの骨格構造

細かい石灰質の骨格(骨片)を体の中にバラバラの状態で保持しているのが特徴です。強固で綿密な骨格があるわけではないので、軟質です。「ソフトコーラル」とも。死後は全て腐食して、加工できるような遺物は何も残りません。

 

イシサンゴ目の骨格構造

隔膜の間に石灰質の強固な骨格を発達させます。硬質なので「ハードコーラル」とも呼ばれています。造礁サンゴの大半がこのイシサンゴ目に属しています。

 

造礁サンゴは宝石にはなりませんが、全海洋生物の25%が依存する巨大地形「サンゴ礁」を形成することで知られています。造礁サンゴは海中のカルシウムを固着させ石灰化させる性質があり、その性質により石灰質の骨格を自らの下に形成し、それがどんどん積み重なってサンゴ礁となるのです。

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