サンゴの天敵はサンゴ?光を巡った生存競争が壮絶!

サンゴの天敵はサンゴ?光を巡った生存競争が壮絶!

サンゴの中でも、造礁サンゴと呼ばれる体内に褐虫藻を宿した種は、光合成によりエネルギーの大部分を補っています。

 

その為光があたらない場所では生育できず、サンゴが密集した場所では、少しでも日当たりの良い場所を巡ってサンゴの陣取り合戦が起きています。

 

有利なサンゴ不利なサンゴ

サンゴには塊状に群体を作るウミトサカ目と、樹木のように枝状の群体を作るヤギ目がありますが、光を巡る競争では、後者のほうが有利です。これはヤギ目はウミトサカ目の上に枝をのばし、覆い被さるように伸びることができるからです。

 

サンゴの中の戦争

サンゴにとって周囲のサンゴは自分の生育を脅かす敵です。その為「やられる前にやったれ」と、隣のサンゴの方に伸びていって率先して攻撃を仕掛けるのです。

 

サンゴ同士が接触すると、お互いに刺胞で攻撃をしかけ、負けたほうは接触部が白化し、その部位からはそれ以上成長できなくなります。

 

この戦いは1日2日で終わるものではなく、何年もかけてじわじわと続くものです。おとなしく平和にのほほんと暮らしているように見えて、他の動物と変わらず弱肉強食のシビアな世界に生きているのです。

 

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