サンゴとイソギンチャクの違いは?
サンゴとイソギンチャクはどちらも刺胞動物門花虫綱というくくりに属する生物です。
サンゴとは刺胞動物門花虫綱に属する動物全てを指すので、刺胞動物門花虫綱六放サンゴ亜綱イソギンチャク目のイソギンチャクもサンゴの一種です。
サンゴとイソギンチャクの違いとは
群体か単独か
サンゴもイソギンチャクも「ポリプ」と呼ばれる体の構造を持ち、定着性です。
しかし一般にサンゴと呼ばれるものの多くは群体生活で、初期に海中を漂っていた小個体(ポリプ)が海底に着床し、無性生殖で増殖し、寄り集まって大きくなったものです。
それに対しイソギンチャクはほぼ全てが単独生活で、ポリプとして着床したら、増殖はせずポリプ自身が成長し大きくなっていく、という点で大きな違いがあります。
移動能力の有無
イソギンチャク目の最大の特徴としては、他のサンゴにはなかなか見られない「移動能力」を有するということです。
イソギンチャクの下面には足盤と呼ばれる多数の房状の突起があります。この足盤を使って、時速数p程度の速度ではありますが、移動することができるのです。
これはイソギンチャクの足盤が他のサンゴより筋肉質である為に可能なことなのです。