日本・世界のサンゴ礁の分布面積は?
世界のサンゴ礁の総面積は60万km2です。そのほとんどは赤道付近の暖かい海域に分布しています。
60万km2という数字は、海洋面積の1%、地球表面の0.1%に過ぎませんが、このわずかな空間に全海洋生物の25%が依存して生きているのです。
世界最大の面積のサンゴ礁
世界で最も広大な面積を持つサンゴ礁は、オーストラリアの北東岸に広がるグレート・バリア・リーフです。
2600km(1,600マイル)を超える長さで、総面積は344400km2以上にもなります。これは日本の100倍近い大きさになります。
宇宙空間からも確認できるほど広大で、世界遺産にも登録されています。
日本のサンゴ礁の分布面積
日本のサンゴ礁の総面積は374km2で、そのほとんどは沖縄に集中しています。
沖縄には世界のサンゴ800種のうち200種が生息しており、島の大きさからみれば世界有数のサンゴ密集地帯といえるでしょう。
沖縄にサンゴ礁が多い理由
沖縄は日本からすれば南の端ですが、世界のサンゴ礁の分布からすれば北の端にあたります。
普通赤道から離れるほどサンゴ礁の分布は減っていき、他の同じ緯度帯では沖縄ほど多く分布していません。
しかし沖縄の場合、世界のサンゴ分布の中心からサンゴの生育に適した暖かい海水(黒潮)が流れてくる為、他の緯度帯よりサンゴ礁が発達しやすい環境が整っているのです